「んー、莉子ちゃんに会いたかったから頑張って早起きした」 そう言って笑う先輩は朝日より眩しくて。 もう、とてもじゃないけど直視なんて出来なかった。 私に会いたかったからって……。 ホント、朝から甘すぎですよ、先輩。 「行こっか、莉子ちゃん」 「……はい」 差し出された手にそっと右手を乗せて、手をつなぐ。 先輩の手は大きくて温かくて、 つなぐだけで幸せな気持ちになれるから好き。