「お、お兄ちゃん、久渡先輩なにか言ってた?」 私が家の中へ入って数分後、お兄ちゃんが家の中へと入ってきた。 てっきりすぐ入ってくるものだと思ってたのに、一向に入ってくる気配がなかったから久渡先輩となにかあったのかなって心配してたんだけど……。 「別になにも?……いや、莉子ちゃんとラブラブしてたのに邪魔すんなってキレられたな」 「そ、そっか」 どうやら心配する必要はなかったみたいだ。