「……っ、せんぱ──いたっ」
「ごめんね、莉子ちゃんが可愛すぎるからつけちゃった」
「つけちゃったって……えっ!?ま、まさか……」
「そ。莉子ちゃんが俺のものってシルシ」
「……っ」
ちょんちょんと自分の首を指差せば、みるみるうちに赤くなっていく莉子ちゃんの顔。
「ははっ。莉子ちゃん顔真っ赤。りんごみたいで可愛いー」
「せ、先輩の馬鹿!からかわないで下さいっ」
逃げるように俺に背中を向ける莉子ちゃんはやっぱりなにも分かってない。
逃げたら追いたくなるのが人間の性ってモンなんだよ?莉子ちゃん。
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