「……先輩の、いじわる」 真っ赤な顔でそうつぶやく莉子ちゃんはたまらなく可愛くて。 すぐさま抱きしめたい衝動に駆られた。 「俺は、いじわるな男だよ?」 後ろから優しく抱きしめたあと、莉子ちゃんの耳元でそうささやけば、莉子ちゃんは恥ずかしいのかさらに前へと倒れ込んでいって。 「……ホント、可愛すぎて困るよ。莉子ちゃん」 首まで真っ赤にしてるくせに、俺の膝からは下りようとしないところがまた可愛く思える。 ホント、可愛くて可愛くて。 「食べちゃいたくなる」