『ど、どうしたの!?』 突然泣き出した私にあわてふためく久渡先輩。 当たり前だと思う。 なにもしていないのにいきなり泣き出したのだから。 『す、』 『うん?』 『数学が、分からなくて』 『………へ?』 視線の先には、ビッシリと並んでいる問題の数々。 見るだけで頭痛がしてきて、もうどうしたらいいのか分からない。