いつも思うけど、お兄ちゃんって先輩にキツイよね。私には優しいのに。 「莉子ちゃん?」 でも、今じゃもうすっかり見慣れたやり取りだから、なくなったらなくなったで寂しい気もする。 「莉子ちゃーん!おーい!」 「うぁ!?はいっ!」 ビックリした! 突然現れた先輩のドアップに驚いて、ひっくり返ってしまった私。 「ちょ、莉子ちゃん大丈夫!?」 先輩はそれに驚いて慌てて起こしてくれたんだけど……。 「せ、せんぱ……」 あまりにも近すぎて、顔が真っ赤になってしまう。