「京架ちゃんって莉子ちゃんの友達にしてはさっぱりしてるよね~」 京架ちゃんが出て行ったドアを見ながら、アハハと呑気に笑っている先輩は何だか嬉しそうで。 そんなキラキラ笑顔の先輩に、 「その顔面キモイ」 お兄ちゃんの冷めきった一言が突き刺さった。 「ちょ……、いきなりなに!?」 ついでに、後頭部にも一発。 当然やられた方の先輩は意味が分からず猛抗議するけど、そこはツンなお兄ちゃん。 「おい!和佐!」 自分が殴ったのに先輩をフル無視して部屋から出て行ってしまった。