『ちょ、莉子ちゃんどうしたの?』 目が合うなりかけ寄ってきてくれた久渡先輩。 先輩の後ろにはため息がつきたくなるほど綺麗な女の人がいて、不思議そうな顔で私を見ている。 美男美女でお似合いの二人。 そんな二人を見てると一人で勉強している自分が虚しくなってきて、 『えっ!?ちょ、莉子ちゃん!?』 気付けば涙があふれていた。