「大丈夫だって。先輩、中間テストの点数良かったんでしょ?」
「……うん」
先輩にはなんとなく聞きにくくて、後々お兄ちゃんに聞いてみた。
すると、なんと先輩の中間テストの順位は8位だったらしい。
聞いたときひっくり返るぐらいビックリしたけど、お兄ちゃんに“いつもは10位以内には入ってる”って聞いて本気で申しわけない気持ちになった。
だって、そんなに点数いいんだったらもっと上を目指すために勉強しなきゃいけないのに、私は自分のことばかりで先輩のことなんか全然考えてなかった。
お兄ちゃんは「お前に教えるぐらいで順位落とすようなヤツじゃない」って言ってたけど、それでも邪魔してることには変わりない。
だから、今回は自分でどうにかしなきゃ!
「京架ちゃん、私、今回は自分で頑張るよ!」


