『久渡、先輩……?』 テスト期間初日。 私は苦手な数学を勉強するため図書室にいた。 教科書を広げたものの、目に飛び込んでくるのは理解出来ないものばかりで。 見るだけで疲れてしまった私は、広げた教科書の上にバタッと倒れ込んで寝ていた。 どうやって勉強すればいいんだろう。 そう心の中で呟いた時だった。 久渡先輩が声をかけてくれたのは。