「俺も、莉子ちゃん以外の子を好きになるなんてありえないよ」 フッと微笑んだ先輩の顔は今までに見たどの笑顔よりも光り輝いていて。 「ずっとずっと莉子ちゃんだけが好き」 “幸せ”だって言ってくれているような気がした。 「じゃあ莉子ちゃん、約束のキスしよっか」 「えっ!?」 キス!? それってもしかして……。 「どーぞ」 唇に? そう思ったけど、ん、と出されたのは左の頬っぺただった。