─凪side─ コロコロコロ… キャリーバックを転がして あいつの家に向かう 俺は大倉凪(15)。 親の仕事の事情で、 急遽、あいつの家に同居することになった。 あいつってのは星野佳恋のこと。 俺は、─────あいつを知ってる。 だから、あいつん家で同居することをOKしたんだ。 『今度から、しばらくの間 美香さんちに住んでもらうから。』 最初、母さんにそう言われた時は 正直、嫌だった。