面と向かって言えないくらいには好き。





「……え、なにそれ?」



「いーから、」



わたしはニヤリと笑って、それを手際よく膝に貼った。



そしてそこを、ポンポン、と叩く。



「はい、完了ー。どう?」



わたしは満面の笑みで浅倉くんを見る。



浅倉くんは、膝を確認していた。




そしてそこには、わたしが今さっき書いた小さな『必勝!』の文字がある。




「必勝って……いやまあ、合ってんのか?」



浅倉くんは呆れたように笑った。



だがそれも、なんだか嬉しそうに見える。




「立ってもズボンで隠れるし、バッチリでしょ。あ、時間は?」



わたしは部室の時計を見上げた。



「あと5分か…走ってけば間に合うよ。」



浅倉くんは満足気な笑みをわたしに向けてきた。