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「───運命、共同体…」




晴信の口から零れたその言葉にミツの笑みが深まる。




「思い出されましたか?」


「あぁ。思い出した」




あの頃と変わらぬ笑みを浮かべ問い掛ける彼女に、晴信はただ深く頷いた。


思い出した言葉に頭のなかが晴れたような気がして。

晴信は満足そうに口元に薄く笑みを浮かべる。


そんな彼に近付き、あの時のようにその手を取るミツ。

重なった手のひらからは互いの温度が伝わっていく。


そしてそっと目を閉じた。




「ミツの思いはあの時から何一つ変わっておりませぬ」