「っあー!!めんどくせえ!」 帰宅後、荷物を放り、ベッドへ突っ伏す。 「王子とか、笑顔とか…全部めんどくせえ!」 「じゃあやめたらいいじゃん」 「それができたら苦労はしな……ん?」 聞こえた声に、頭を上げると。 「大変だね、イケメン王子も」 「お前かよ……」 ベッドの端に、俺の幼なじみである片桐 栞が座っていた。