「凛の裏の顔は、私だけのものなの!」




シーンと、教室が静寂に包まれる。


「………あっ」


今になって栞が「ヤバい」という顔をしている。


…言ってくれるじゃんか、こいつ。


「とゆーことで、ね」


俺は栞を抱き寄せると、



「俺は全部こいつのもんなんで、諦めてね」



王子スマイルで、そう言った。