「よくないよ…」 栞はムスッと膨れている。 ああ、そうか。 「この俺は栞のものだもんな?」 「…っ!」 カーテンで隠しつつ顔を近づけると、栞が一気に真っ赤になる。 「や、やめてよ教室だよ」 「いいじゃん」 「よくない!みんないるし!それに、もうチャイムが」 栞が言った瞬間、その通りにチャイムが鳴った。