「え…?」 「俺の彼女は栞。愛人なんかいらねえ。それだけだ」 「で、でもっ…」 ああ、ほんとこいつ、 「…黙れ」 俺が言うと、女がヒッと息を飲んだ。 ああ、俺、相当やばい顔してるんだろうな。 こんな女が怯えるほどなんだから。 「…じゃあ俺、行くから」 最後に、完璧なイケメン王子笑顔で去る。 …疲れた。