「…さあ?」 マフラーに顔を埋めて、手をコートのポケットに入れて 真っ白な息を吐きながら、校門の前であたしを待っている。 あたしを見つけると、手を振りながら嬉しそうに駆け寄ってくる。 忠犬池田。 今も、あたしのとなりで嬉しそうに尻尾を振ってる。