あたしがチラリと横目で睨むと、池田はキョトンとしてあたしを見つめる。 その顔も、全部が腹立たしい。 「俺、自己中すか?」 「自己中だよ」 「どこが?」 「自分のことしか考えてないとこ」 あたしがそう言うと、池田は困ったように笑う。