部屋に戻って一目散に向かうのはあたしの特等席。


流石は久々の喧嘩だ。


あたしの思うように体は動いてくれない。


それどころか変に体力を消耗してしまった気がする。


「疲れた…」


それだけをつぶやいた時、賑やかな声が響いてきた。


あいつらが戻ってきたのだろう。


そんな声からは喧嘩の後さえも感じさせない賑やかさだった。


少しして案の定に扉が開かれ真琴達が入ってくる。


そしてあたしを見て真琴は一言「お疲れ様」と笑顔で言った。


「お疲れ。」


それだけ言うとあたしは睡魔に襲われたのだった。