あたしはそれまで観ていなかった舞台の上の彼等を食い入るように見つめていて。
気がつけば、立ち上がって腕を上げて、はしゃいで踊っていた。
勿論スタンディングオベーションでアンコールも忘れずに叫んでるし。
客席は疎ら。私の悪ノリは目立ってしまったようで、バンドのボーカルの男子は苦笑しながらあたしを見た後、マイクに向かって「じゃあ、たった一人のアンコールにお応えして」と呟いた。
えっ!? 嘘。 あたし目立ち過ぎた!?
けどいいよね。だって今日は文化祭だし体育館には人少ないし。
「あのさ。リクエストとか、ある?」
ボーカルの男子があたしに向かってリクエストを促してくれた。
なんでか分からないけど、それが、こそばゆくて嬉しくて。
にへっと笑って、大声で彼に向かって言葉を返した。
「『night sky』!」
あたしの返事を合図に、ドラムがカウントを弾ませる。ギターとベースが同時に吼えた。
初っぱなからキマったシャウトに飲まれそうになる。
なんだこれ。
なんだこれ。
なんだこれ凄くカッコいい!
陽には悪いけど。
作倉センパイなんかより、こっちのボーカルの男子の方が絶対カッコいい!
掠れた叫び声も。伏せた瞳も。マイクを持つ手も。
全部全部が輝いてる。
どうしよう。
あの人の近くに行ってみたい。
あのボーカルの人、何年生の何ていう人なんだろう?
気がつけば、立ち上がって腕を上げて、はしゃいで踊っていた。
勿論スタンディングオベーションでアンコールも忘れずに叫んでるし。
客席は疎ら。私の悪ノリは目立ってしまったようで、バンドのボーカルの男子は苦笑しながらあたしを見た後、マイクに向かって「じゃあ、たった一人のアンコールにお応えして」と呟いた。
えっ!? 嘘。 あたし目立ち過ぎた!?
けどいいよね。だって今日は文化祭だし体育館には人少ないし。
「あのさ。リクエストとか、ある?」
ボーカルの男子があたしに向かってリクエストを促してくれた。
なんでか分からないけど、それが、こそばゆくて嬉しくて。
にへっと笑って、大声で彼に向かって言葉を返した。
「『night sky』!」
あたしの返事を合図に、ドラムがカウントを弾ませる。ギターとベースが同時に吼えた。
初っぱなからキマったシャウトに飲まれそうになる。
なんだこれ。
なんだこれ。
なんだこれ凄くカッコいい!
陽には悪いけど。
作倉センパイなんかより、こっちのボーカルの男子の方が絶対カッコいい!
掠れた叫び声も。伏せた瞳も。マイクを持つ手も。
全部全部が輝いてる。
どうしよう。
あの人の近くに行ってみたい。
あのボーカルの人、何年生の何ていう人なんだろう?