輝に促されて家の中にお邪魔させて貰う。そのまま真っ直ぐ輝の部屋に通された。



モノクロで統一された寝具や家具類が、輝らしいと言えばらしいかも。


小さなガラスのテーブルの上に、二人で料理を次々に並べた。


二人で静かに乾杯して、黙々と料理を消費していく。流石のあたしも緊張して、いつものマシンガントークも発揮出来ずにいる。


ってゆーか、この聖なる特別な夜には、やっぱりしんみりしっとりしたい。


輝が用意したご馳走を食べ終わると、あたしはそっと輝にプレゼントを差し出した。……輝、気に入ってくれるかな?


「……なにこれ」

「えと。クリスマスプレゼント……?」


なんで疑問系なんだよ、って輝があたしの頭を小突きながらプレゼントのラッピングを解いていく。


「プラネタリウム?マジで?……すげー」


輝が喜んでプラネタリウムを組み立てた。組み立て終わると、部屋の灯りを消してそれを天井に投影させる。




それはとても神秘的で、言葉もなくただ飽きることなく長いこと小さな星空に魅入っていた。