「布団敷いておいたからね。あんまり遅くまで起きてるんじゃないよ?」



そう言ってばあちゃんが居間の隣の部屋から出てきた。



「はーい!ありがと~」



俺は風呂から出て、澪とばあちゃんがいる場所へ行った。

そして、俺は見てしまった。

その部屋には2つ仲良く隣同士で敷いてある布団を…。

ばばばばあちゃん!!?

この状態で寝ろと!?

一応俺、年頃の男だぞ!?

澪だって年頃の女の子だっ!!

そう思っていたらじいちゃんが俺の耳元で言った。



「みぃちゃん襲うなよ」



「襲うか!!!」



そんなことを言われて俺の顔は真っ赤になった。



「じゃあ玲次、寝るよ~」



澪がのん気にそう言いながら布団に入って行った。



「お、おう」



俺はそう言いながらじいちゃんとばあちゃんを見た。

すると2人はニヤニヤ笑いながら俺を見ていた。

あの2人、ぜってぇ楽しんでる。



「オヤスミ~」



「おやすみなさーい」



そう言ってじいちゃんちは自分達の部屋に戻っていった。

俺の長い長い夜が始まる。