不良のいそうな場所を片っ端から探した。

そして、音楽室の前で座ってしゃべっている不良を見つけた。



「てかあの子超可愛かったな。俺ヤリたかった~」



「田端さんもずりぃよな。いいとこばっか…」



俺はそいつらに近づいた。



「おい」



「「あぁ?」」



2人は俺に向かって睨みを利かせた。



「そこに、女の子、連れ込んでるでしょ?その子返して」



そう言うと不良は立ち上がり俺を見てニヤッと笑った。



「あ?今田端さんとお楽しみ中なんだよ」



「邪魔だからさっさと帰んな」



銀髪のヤツが手でしっしというジェスチャーをした。

俺はその手を持って捻った。



「いででででででで~~!!!!!」



「おいっなにすんだよ!!」



2人は俺に向かって飛び掛ってきた。

そういえば、こうやって喧嘩するの久々だな。

気づくと、2人は地面に転がっていて、うめき声を上げていた。

久々に殴ったら拳痛いなぁ。

そう思いながら俺は音楽室に入って、その奥にある準備室のドアをおもいっきり開けた。