「もう少し抱きしめたいから、いい?」




甘えるような声で言う櫻庭くん。




ど、どうしたら⁉︎

駄目です!なんて言えないし、抱きしめてほしいとも恥ずかしくて言えないし…!




頭の中で考えていたら……。





「おーい、お二人さん。もう、図書室閉めるよ?」





図書室の鍵を持って呆れた顔をした遠藤さんの声がした。





「す、すいません!櫻庭くん、出ましょう!!」





私が慌てて言うと櫻庭くん はゆっくり腕の力を緩めてくれた。


そして、何故か耳元で…。





「次も頑張ろうな。」





と言う声がした。


どうやら、櫻庭くんは次の友達作りにも協力してくださるようだ。


私は、そのことが嬉しくて元気に返事をした。





「はい、よろしくお願いします!」






次の友達作り頑張ろう!

そう思えた。