小さく決意をしながら雪を見るとまた泣きそうな顔をしていた。



え、何か変なこと言ったか?




「わ、私なんかを友達になってくださる方がいるんでしょうか?

自分で言うのもなんですけど…私、生まれてから友達は1人もいなくて変な異名をつけられてしまうほどですし…。」





それはよく知ってる…。


日頃の雪の態度と言動を見ていたら誰もが雪に近寄らないのは当たり前のことだった。


だからこそ俺が助けてやるつもりで来たんだ。




「それを直してやるって言ってるんだよ。」




俺がそう言うと雪は目を大きく見開いた。


もともと目が大きいから余計に大きくなる。