僕等、リア充撲滅部!

じょじょに奏多と藤岡と理絵が

暗い笑顔になってきた

そりゃそうだ、昨日自分たちが頑張って

作ったチラシを受け取っては捨てられて

踏まれているのだから…

5000枚、チラシを配った

校門の周りには捨てられたチラシが沢山

「……片付けるか」

皆は無言で悲しい顔をして捨てられた

チラシを集める

「よし、綺麗になったな…」

「楓、無意味だったね」

理絵は無表情だったけど、少し悲しそう

に俺に言ってきた

「無意味じゃないよ。捨てられたチラシの
数は4563枚
ちゃんと受け取ってくれた奴はいる」

「でも、捨てられるじゃん」

奏多は珍しくネガディブ発言した

「どんな形であろうと、この部の存在を
皆に知れ渡ったんだぜ?」

「そうだよ!またがんばればいいんだよ!」

皐月もポジティブに明るくふるまう

「そうですね!また頑張りましょう!」

藤岡も明るくふるまった

「……うん」

奏多は元気のない声で返事をした

理絵はただ無表情だった