俺たちは後輩に別れを言って部室を出た

「ホントに、最後なんですね...」

「そうだな...」

七人で廊下を歩く

なんだか寂しさだんだん増してきた

「あ、あの!」

声がしたので振り向くと

心音さんと山川がいた

二人は幸せそうな顔をして

寄り添っていた

「お前らのおかげで、こいつと
 出会うことができた、ほんとにありがとう」

山川が頭を下げた

「あ、ありがとう、ございまふ!」

心音さんも噛みながら頭を下げた

「それほどもないよ、お幸せに」

二人は顔を上げて笑顔で去って行った

「んふふ♡しあわせそうね♡」

「こ、この声は...」

皆、青ざめた顔をして振り向いた

「んふ♡龍橋よ♡」

やっぱりいいいい

「なによ!その顔は!
 ...ま、いいわ。お別れを言いに来ただけだから」

「龍橋さん...」