松本は後ろを向いてどっか行ってしまった

「よし、皆、最後に部室行くぞ」

皆、うなずいた

今日でリア充撲滅部、最後の日か...

俺はドアを開ける

「うぅ、先輩...」

...すでにみんな泣いてるな

「皆さん...泣かないで下さいよ...
 こらえてたんですから...」

そういいながら藤岡が涙をぽろぽろと

流す

虹々と璃々も泣いていた

「...ぐす」

珍しく、理絵もうっすら泣いている

「皆、泣くな...
 これから部長、副部長を発表するんだから
 明るくいこうぜ!」

「「「「「はい」」」」」

「よし、まず副部長の発表、
 副部長は山木真冬!拍手!」

ショートカットの髪を少しなびかせながら

立つ

皆、涙目だが笑顔で拍手する

「そして、部長の発表
 部長は松本弟だ!拍手!」

松本弟は号泣しながら立った

拍手もさっきより大きい

「せんぱ...い...
 卒業、おめでとうございまず...」

「おう、鼻水スゲェぞ。ふけよw」

俺はハンカチを渡した

「ありがとうございまず...ずびー―――!」

...ようしゃねえな、おい