僕等、リア充撲滅部!

『...痛いよ、奥さん』

ちゃかすように理絵はそう言った

...理絵ってこんな性格だったっけ?

『もう...、アナタ!どうにかして!』

そういって少女は腕をからませてきた

「ふぇ!?...え、え?」

『...旦那さん、ちゃんとしなよ』

「す、すみません」

...なぜ、俺は謝ってるんだ?

『そういえば、その本なに?』

『...あぁ、これ保育士のやつ』

「もうですか!?」

『...うん、保育士になりたいし』

『私は、もちろん楓くんの
 お嫁さん!』

『...はいはい
 楓の夢は?』

「俺...!?」

『うん!この前、言ってたよ?
 その夢をかなえるって!
 この事も私と約束したよ...』

「あ、あぁ!俺の夢ね!
 えっとね...」

ズキッ

「ッ......」

なんだ...この頭痛...

頭痛がするたびに記憶がよみがえる