僕等、リア充撲滅部!

「そろそろ帰りますね」

俺は立ち上がった

「あ、ちょいまち」

ヤクザは紙とペンを取り出し

なにか書いている

書き終えると俺に渡してきた

書いてあったのは電話番号と名前だけだった

名前は...

壱胴零〈イチドウ レイ〉…?

かっこいい名前だな

「なにかあったら、電話しろよ」

ヤクザは微笑んだ

「はい!」

俺は会釈してみんなの元へ向かった

「ここは、ただ仕事を見つけるところだ
 あんちゃんには早い」

ヤクザがボソッと言っていたが

俺は聞こえなかった

みんなの元へ行くと

なぜか珍しいものでも見たかのような

顔をしていた

「よかった!生きてた…」

そう奏多が言った

「え?」

「殺されなかったんですね!」

「え?」