翌日の放課後

いつものように部室へ向かった

ガラガラッ

ドアを開けるとそこには龍橋が楓の髪をいじっていた

「な、にしてんの?」

「あ、皐月じゃん。見ればわかるだろ
 昨日変だって言われたからさ、整えてもらってんだよ」

「私が変に前髪を切っちゃったからねー。」

と龍橋が言った

「はい、出来たわよ!」

「おぉ!」

楓は龍橋から渡された手鏡を手に取った

「なんじゃこれええええ!?」

部屋中に楓の叫び声が響く

「確かに髪型はいいけど、誰もメッシュにしろ
 なんて楓さん言ってないよ!?」

「えー、いいじゃない!かっこいいわよ?」

「まじ?じゃあいいや」

単純だな、おい

「ねぇ、勝負のことだけど...」

龍橋は、気まずそうな顔をした

「あぁ、女装コンテストのやつか」

楓は今思い出したかのように言った

「貴方たちは私に勝ったのよ
 私はどうすればいいのかしら?」