僕等、リア充撲滅部!

「そうかしら?」

透き通った声が天井から響いた

その声の主は黒いウエディングドレスを

着た美しい少女だった

上から舞い降りた姿は

黒い羽がついているように見えた

ウエーブのかかった茶色い髪を

なびかせて龍橋へと近づいた

顔をよく見るとあのツインテールの君だった

「あ、あなたの出番は最後でしょ!?」

「ごめんなさい。見ているこっちが
 不快だったもので」

そしてやはり毒舌だった

「何よおお!どいつもこいつも!」

龍橋は走って退場した

彼女は振り返って色っぽく笑った

彼女の魅惑に捕らわれた俺たちは

さっきまであったことを忘れてしまった

そのあとも何事もなかったかのように

コンテストは続いた