「違うからな!まだ!あるよ!」

「あーもう!なんだよ!ハッキリ言えよ!」

さすがに楓も切れそうなので言おう

「話すから!帰んないでくれよ!」

「あー、わかったよ」

楓は、窓を閉めて俺の前に座った

「で?話というのは?」

「じ、実は…」

俺の初恋のことをすべて話した

「ふむふむ、それで落ち込んでいる
ということか」

「そうなんだよ…」

「まぁ、ドンマイ!ドンマイ!」

楓に背中をバシッバシッと叩かれた

「人は涙を流すほど強くなれるのさ…」

「まぁ、泣くほどじゃねぇけどな」

「とりあえず、帰るわ」

「おう…」