ずっと、ここにいたい。

でも、だめだ。


このままでは、おぼれてしまう。陽太の優しさに。

自分がおかしくなる。

自分でもわかってる。最初に、ここに居座るときに思っていた気持ちなんて消えてしまってる。


本当は、ここにいてはいけないのに。

こうして陽太に抱きつくことも、

同じ家にいることも。・・・好きだ、と思うことも。

頭に触れられる度に、こうして抱きついて密着している体から、


きゅんとしたものがあふれ出してくる。

・・・恋をしてはいけない場所に戻らなきゃ。本当に、このままでは、だめなんだ。