「…でもなんで先生がこっちに?歴史資料館じゃないんですか?」 ほら、前。とさりげなく前との距離を詰めるように 佐田先生に背中を押されながら、 理香は話しかける。 ん?と首を傾げた後、佐田先生はあぁ、と笑いながら口を開いた。 「ほら、歴史資料館は教科担当の先生も行ってて多いし。 普通科から何人か英語科の応援に回されてんの」 「へぇー…」 「ほら、どっちかと言うと今日は歴史資料館の方がメインだし。 こっちは時間合わせみたいなものだから」