【企画短編】笑ってよ、柴崎くん!


「なっ、なに?3人ともどうしたの?」


真顔の3人に私は少し怖くなった。


「有村さ、調子に乗りすぎなの。」

木下さんが口を開いた。いつもと違うドスの効いた声。

「茉利子も雅人くん好きなんだから、近づかないで。」

「でもっ、私っ、隣の席だし。」

「休み時間のアレ!」

「・・・っ。」


柴崎くんを笑わせようとしてること?


「あんたがそれやってるから、茉利子近付けないの。超迷惑!」

木下さんは語調を強めた。