教室に出た後木下さんは歩調を早め、私の手を強く痛く握った。 手が痛い。 そしてあまり人が通らない廊下に着いた。 そこは使わない教室が並んでいる廊下だったから、電気も消されていて、薄暗かった。 そんな所で木下さんは私を壁に押しつけた。 驚いた私をよそに、木下さんは冷たく真顔になっていた。 そしていつの間にか木下さんの左右横には、取り巻きの近藤理香子(コンドウリカコ)さんと志村優子(シムラユウコ)さんがいた。