「俺の大好きな杏子を泣かしたら許さないから。」 柴崎くんは冷たく言い放った。 木下さん達は黙り、私は恥ずかしくて、顔を赤くした。 「屋上行こっか。」 柴崎くんは、呟く様に言った。 私は頷くと、柴崎くんは私の手を握り、学校の屋上へ向かった。 私はドキドキしっぱなしで、柴崎くんをまともに見られなかった。 柴崎くんの、彼女なのに。