「保健室に行くだけだから。」 「行くだけならお姫様抱っこしなくてもいいじゃない。」 私は柴崎くんに運ばれてしまった。 お姫様抱っこで柴崎くんとの物理的な距離が一気に近くなって、私は抵抗より動揺を隠すことに精一杯だった。 昨日の壁ドンとほぼ同じ、至近距離。 柴崎くんの整った白い顔も近くにあった。 これは、夢に違いない。 いやでも、頭は痛いから夢じゃない。 むしろ現実で嬉しいけどね! でも、いざやってもらうと、、 恥ずかしさしかない。