【企画短編】笑ってよ、柴崎くん!


「保健室に行くだけだから。」

「行くだけならお姫様抱っこしなくてもいいじゃない。」


私は柴崎くんに運ばれてしまった。


お姫様抱っこで柴崎くんとの物理的な距離が一気に近くなって、私は抵抗より動揺を隠すことに精一杯だった。

昨日の壁ドンとほぼ同じ、至近距離。

柴崎くんの整った白い顔も近くにあった。


これは、夢に違いない。

いやでも、頭は痛いから夢じゃない。

むしろ現実で嬉しいけどね!

でも、いざやってもらうと、、

恥ずかしさしかない。