【企画短編】笑ってよ、柴崎くん!


よたよたと歩く柴崎くん腕を自分の首に回した。

柴崎くんの体重が自分の身に乗ったり降りたりして、不安定になる。


「柴崎くん、、ほんとに歩けるの?」

「歩いてんじゃん。」


柴崎くんはうっすらと微笑みながら言う。

でも死にそうになっていて、私は心配になる。


「俺、よく貧血になるんだ。」

「わかったから、無理して喋らないで。」

「ごめん。」

「謝らないで。柴崎くんは悪くないんだから。」

「いや、俺の貧血が」

「だーれも悪くないから。」

「・・・。」

「・・・!?」