ミリアの赤いストレートの髪にシルバーの髪飾りはとても似合っている。
夕陽に煌く波の色のようにキラキラと輝いてミリアの美しさを引き立てていた。
自分にも色違いの髪飾りをつけミリアと並んで鏡の前に立つ。
「明日の朝にはわたしたち陸にいるのね。」
改めて実感する。
「今夜は楽しみましょ?アリアとなら大丈夫だと思うもの。」
そういってわたしたちはまたハグをした。
トントン
「あら、アリアもミリアも素敵よ!」
そういって母様が入ってきた。
「これをあなたたちに。」
母様がくれたのは真ん中に貝が着いているネックレスだった。
「これを見るたびに思い出しなさい。あなた方の故郷は海であること
そして母やみんながあなた方を思っていることを。いいわね?
ほら、早くパーティーよ!」
まじめに話すことが照れたのかやたらハイテンションで
母様は私たちを会場に連れて行った。


