少々肌寒い静かな静かな狭い場所。 1人横たわる少女の周りは物音一つせず声もしない。 たまに入ってくる風に散らばった本のページがめくられる。 風の音と本の音があたりに響き渡る。 そんな場所に1人の少年がやってきた。 『暁 くろす。 お前の付き人だ。』 それだけ言うと低く響く声の髭の生えた中年男性は去って行った。 残されたのは、少年少女2人のみ。