「…梨奈は寝相が悪いから…颯、枕元なんかに立ったら…きっと蹴られちゃうよ…?」

梨真が心配そうに、俺を見上げた。

「…マジか…。それじゃ、やーめよっ」

「…蹴っ飛ばして幽霊退治とかカッコ良すぎじゃん!?」

寝相が悪いとバカにされた筈の梨奈だったが、何故か意気込んでいる。

「…バカ?」

陸斗が真顔で首を傾げた。