「そうだよね…。颯にも知る権利があるよ」

梨奈は独り言のように呟くと、眉をひそめた。

「…でも、ゲーム中以外でこの話をするのは禁止されてるから…また放課後ね」

梨奈が周りをキョロキョロしながら言った。

今の発言だけでも周りの目を気にしないといけない程、ダメなものなのだろうか…。

…俺は少しずつ、この人狼ゲームに恐怖を感じ始めていた。