「分かる訳ないよね!?あんたみたいな心が凍ってる奴に、分かる訳ないよね!!」

「…何がですか?」

「…大切な人を失う悲しみがッ!!」

絢音が叫んだのを、委員長はめんどくさそうに睨み付けた。

「…分からなかったら悪いのですか?」

委員長の冷たい言葉に、絢音の表情が更に険しくなった。

「…皆も早く気付かないと…手遅れになるから」

絢音は吐き捨てるように言った後、教室から出ていった。