それから、あっという間に放課後になった。 授業中はいつも通りなものの… 休み時間は誰も喋ろうとはせず、常に暗い空気が漂っていた。 そんな皆に人狼ゲームについて質問出来る訳もなく、俺は黙ったまま椅子に座って休み時間を過ごした。 そして水曜日の今日は、俺にとって二度目の討論会。 教卓に手のひらを付いた委員長は、ゆっくりと教室を見渡して一度だけ頷いた。