――― 「…私、嫌だよ…」 「…は?」 「…颯に嘘なんて付きたくない…」 私は茉子の言葉に、目を見開いた。 街灯が照らす小さな公園の片隅に、冷たい風が流れた。 …ただいま、茉子から颯と会った報告をしてもらっている。 ……因みに茉子とは、梨真も私も仲の良い友達の一人だった。 …でも茉子は人狼ゲームが始まって直ぐに、転校してしまった。 学年では、ゲームから逃げたという噂が流れているが… 実際は違う。