…後悔はしない。

私に跨がる隆也の目を見て、私は確信した。

…後悔はしない。

…そして、私と隆也とが重なりかけた瞬間…
梨奈が隆也の背中にナイフを突き立てた。

隆也は…
長く呻いた後、ピタッと静かになった。

…それからは…
梨奈と一緒に、上手いように片付けた。

…私が手を加えたのは、初めてだった。

…これまで、追放されたり捕食されたりした人の処理は梨奈の役割だったから。

私はいつも、頭を使う方の役割をしていた。